クラリネットの音の源であるリードは、それ自体が振動して空気の粗密波を生み出すという点において、マウスピース以上に重要な部品であると言えるだろう。何しろオーボエ奏者やファゴット奏者はマウスピース無しにリードだけで音を出すくらいだ。
幸いなことに、彼らダブルリード楽器奏者と違い、クラリネット奏者は自作することなく良質なリードを手に入れることが出来る。
ドイツ管用のリードにおいても近年益々選択肢が増えてきたが、仔細に観察するとリードの仕様(プロファイル)にも、音色に対する時代の嗜好が明確に反映されていることに気付かされる。
Gmが独自考案した等高線機能とミツトヨのデジタル・シックネスゲージ等を駆使して各品番ごとの特徴と個性を検証してみよう。なお、コメントはあくまで個人的な嗜好に基づくものである。
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