ヒモ(紐)の巻き方
誰にも聞けない、今さら聞けない




ヒモ(シュヌーア=Schnur)の巻き方は人それぞれでしょうが、どこかに「正しい」方法が書いてあるわけでもないので、見よう見まねと試行錯誤によって自分なりのやり方を編み出していくしかありません。
ですが早くきれいにしっかりと巻くには多少のコツが必要です。何がしかのご参考にGm流紐巻き術を紹介します。

*まず、太さ1.5mm程度のヒモを1m20cm〜30cmに切り、ヒモの両端に結び目(こぶ)を作ります。
*マウスピースをタルまたは楽器本体に挿し、膝の上か小脇に抱えるなどして水平の状態で始めます。
【step1】「リード裏から右巻き派」の構え方です。親指で押さえるリードの位置はこの段階ではアバウトでOK。残すヒモの長さと押さえる人差し指の位置が大事です。 【step2】ヒモを一番上の溝に沿って手前から向こう側へ一周させます。人差し指で押さえていたヒモの下に持ってきて手前に強く引っ張ります。 【step3】下へ下へとヒモが弛まないように巻いていきます。時々親指をテコにして残りの指でヒモを手前にしっかりと引きます。最初の5、6周が特に大事です。
【step4】この段階ではまだリードを少し動かすことができるので、必要なら両手の親指を使ってずらしながら自分の好きな位置にもっていきます。 【step5】西洋楽器なので13周して終わると上達しないというジンクスがあるので(ウソ)最後の14周目を親指の上に巻きます。きつく引っ張ると親指が抜けなくなるので注意。 【step6】親指とマウスピースの間にできた三角の隙間に余ったヒモを下からくぐらせます。ヒモの端の結び目は残すことがポイント。
【step7】親指を引き抜きます。下の2,3周は少し緩い状態ですがヒモの表面は毛羽立っているので全体が緩む心配はありません。 【step8】いよいよ最終段階。残してあった結び目をテコにしてギュッと手前に引っ張って完成です。後は余ったヒモの形を整えましょう。 【step9】もうリードは完全に固定されていてほとんど動きませんが、微調整は可能です。演奏の途中でこの動作を行うと調子が悪いのをリードのせいにできます。
付録ヒモを解く時は、結び目を手前に引き、マウスピースの先端に向けて一気に引っ張るだけです(リードの先端を傷めないよう注意)。巻く苦労に比べ何と楽なことでしょう。人生を感じる一瞬です。




(Last Update 2014/9/20 by Gm)