昨年10月、バンベルクにあるセゲルケさんのクラリネット工房をホルツの有志とともに訪れた際に、今年(2007)5月にミュールフェルト没後100周年を記念し、彼が活躍したマイニンゲンで「ミュールフェルト・フェスト」が開催されると聞いた。そこではミュールフェルトに関する新刊の伝記が発表され、セゲルケ氏はその中の楽器部分を担当していると言う。 その後、氏の計らいとマイニンゲン博物館ゴルツ女史のご好意から、思いがけずもミュールフェルトが実際に使用していたオッテンシュタイナー製ベールマン式クラリネットを手にとって仔細に観察することができたのは既報の通りである。 これは何としてもミュールフェルトフェストに行かねばなるまい。行かずば人生に禍根を残す。理屈など抜きだ。別れ際にゴルツさんと握手しながら「来年もきっと来ますから」と言った時には決心は固まっていた。 また、同地ではライナー・ミュラー・ヴァン・レクム氏(ザール・ブリュッケン放送響)に関する掲示板への書き込みから、お会いするのを楽しみにしていたKbさんこと小林正典さん(ノルトハウゼン管弦楽団)と知り合うことができた。今回の夢のようなドイツ旅行は「ノルトハウゼンにも遊びに来てください」という小林さんの一言を真に受けたところから始まったのだった。
ざっと以上のようなスケジュールだったが、内容を絵日記風にまとめたので御笑覧あれ。 |